
こんにちは!豊永博司です。
2020年度から小学校でも英語が教科になり、5,6年生ではテストが行われるようになりました(学校によっては口頭テストだけのところもあるようです)。
教科として成績が付くようなることで、英語嫌いが増えないように、と願っています。
私が教室でお母さま方とお話をしていると、よく聞かれる言葉
「中学高校と英語を勉強したのに、まったく話せない」
「自分が英語が苦手だったから、子どもにはそうなってほしくない」
自分の子どもには同じ苦労をさせたくない、英語が話せるようになってほしい、とお考えのあなたへ
今回は
「簡単!伝わる英語」
◆英語を話すために必要な、3つのポイント◆
についての記事です。
大切なポイントを理解することで、
- 英語に対するハードルが下がる
- 自分の知っている英語を使って
- シンプルな英語でコミュニケートできるようになる
そのためのヒントになれば幸いです。
目次
英語は道具

まず最初にお伝えしたいのは
英語はマスターするものではなく
「目的を達成するための道具」
だということ。
私がそう考えるようになったのは、海外での体験がきっかけです。
友人との海外旅行

以前、友人3人と南方の島に旅行に行った時のことです。
地元の小さなホテルに滞在したので、日本語が通じませんでした。
(私は海外旅行の楽しみは、言葉が通じないローカルな場所でサバイバルすることだと、ひそかに思っているのですが・笑)
学校での英語の成績も良かった、友人 A と B
「何かあったら彼らに頼ろう」
と私と友人 C は考えていました。
が!
いきなりフロントで問題発生!
安いツアーだったので、サービスは空港とホテルの往復のみ。
フロントに到着したあとは、自分たちでチェックインの手続きをする必要がありました。
英語が得意なA、Bの2人にまかせて、私とCは初めての場所が珍しく、キョロキョロ、ウロウロ・・・
ところがいつまでたってもチェックインできそうにありません。
それどころか、フロントの人と友人A、Bは、何やら険悪な雰囲気・・・
様子をうかがうと、どうやらお互いの言うことが通じていない。
ここで、お助けマン性格の私が黙っていられるはずがない!
この当時は(ウン十年前の話です)今と比べると英語が得意ではなかったのですが(汗)
「Hello!」
(あくまでも、にこやかに元気よく)
「A、B、C、Hiroshi Toyonaga」
「From Japan.」
(ほぼ名前を言っただけ。子どもたちに人気の出川イングリッシュよりは、ちょっとマシだと思っているのですが・笑)
そうすると、どうやら「もう一度名前を言え」と言っている様子。
「A、B、C、Hiroshi Toyonaga」
(ゆっくりとていねいに)
「OK?」
ホテルの人
「OK!」(ニッコリ)
無事にチェックインできました。
なぜ英語が伝わらない?

どうしてこんなことになったのか?
それは、友人A、Bは英語の知識は十分にあったので
「文法的に正しい文を言おう」
と考え、長々と説明することで、かえって通じなくなってしまっていたのです。
学校で英語の成績がよかった人は、ついつい「正しい英語」を話そうとして通じない英語になってしまう、という現象が起こることがあります。
また、こんなこともありました。
観光客があまり行かないような場所まで出かけて(そういうの大好きです)のどが渇いたので、通りにあるレストランに入った時のこと。
何か飲み物が欲しかったのですが、どうやらドリンクだけではなく、食べ物も一緒に頼まないといけないらしい。
A:「We would like something to drink.」
(う~ん、見事!)
でも店員さん、何か怒ってる!
私:「Have to order food ?」
(残念な英語・笑)
店員さん:「Yes.」
私:「Ok. Menu please.」
(またまた残念な英語・汗)
何とか事なきを得ましたが、ここで感じたことは、その場で相手の意思をくみ取り、自分のできることとの接点を見つけ、解決すること。
また当時、バンド活動をしていて、英語の歌を歌っていた私。
演奏を聴いたカナダ人に、ちょっとだけ発音をほめられたこともあり「英語を使ってみたいな~」と、ひそかに考えていました。
そこで知っている英語を使い、意思疎通ができたことに大満足!
そのうえ滞在していたホテルには、もとプロの方たちのバンド演奏が聴けるバーがあり、私たちは、毎晩そこに行って演奏を楽しみました。
そこでは、地元のバンドの方たちと仲良くなり、何回かステージで演奏させてもらったりもしました。
自分の知っている簡単な英語で、現地の人たちと交流できたことは、今でも良い思い出です。
後にその経験が、子どもたちに英語を教える動機にもつながったのです。
伝わる英語3つのポイント

3つの大事なポイント
- 伝えたいことは何か、をハッキリさせる。
- 完璧な英語を話そうとしない
- 話し相手に焦点をあてる
まずは、
自分が伝えたいことは何か?
伝えなければいけないことは何か?
それが大切です。
上記の例ですと、ホテルで
「チェックインするため」
「名前を伝える」
が目的。次に、
自分の知っている英語でどう伝えるか
この時大切なことは、
完璧な英語を話そうとしないこと。
英語の文型や文法はとりあえず横に置いておいて、伝えなければいけないことに焦点をあてることです。
そして、それを自分の「知っている英語」でどう言いあらわすか。
また、ついつい
自分の英語が合っているかどうか?
変なことを言って笑われないか?
などと「自分の英語が正しいかどうか」に集中してしまいがちです。
でも大切なのは、自分の言いたいことが
「相手に伝わっているかどうか」
そして
「相手は何を言いたいのか?」
会話は相手とのキャッチボール
大切なことは、お互いの意思が通じ合うことです。
英語で伝える

私たち多くの日本人は、学校の英語教育で
「正しい」か「まちがっている」か
で点数をつけられてきました。
そして、はじめて出会う単語を
- 聞いて
- 発音して
- 読んで
- 書いて
ということを同時に求められ、次から次へと出てくる
「文法」と「テスト」
に苦しめられてきました。
そんな学習を何年も何年も続けて、学校で
「英語で伝える」
という活動をした記憶は、ほとんどありません。
でも、英語は何かを伝えるため、または相手の言いたいことを理解するための「ことば」です。
もう一度英語にチャレンジしようと考えているあなた
まずは英語を習ったり、勉強したら手持ちの英語で「使う」そして「伝える」
それがハードルが高いようでしたら、
- 自分の身のまわりのことを英語で言ってみる
- 自分の今の気持ちや、気分を英語で言ってみる
などから始めるのもおススメです(これについても、またくわしくお伝えしたいと思います)。
子どもは英会話が得意?

英会話は子どものうちから始めた方がいい、とよく言われます。
子どものうちは英語を聞きとったり、聞いたことをそのまま発音することが得意なので、その意味では有利かもしれません(もちろん、大人になってから聞きとり能力や、キレイな発音を身につける人もたくさんいます)。
ただ、子どもは
「まちがいをおそれない」
という大きな利点があります。
私の英会話教室の初級クラスでは、自分が知っている英語を組み立てて
「Teacher no !」
「Go to bathroom ok ?」
(theが抜けていますが、おかまいなしです・笑)
「You cats name ?」
(私がネコが大好きで飼っていることを、生徒さんたちはみんな知っています・笑)
「How old cats ?」
「○○ please.」
などと楽しく言っています。
また「英語で発表する」活動では青の英語カードを持ってみんなの前に立って
“Hello.
My name is ○○.
I like blue.
Thank you.”
お友達の絵を描いて
“This is my friend.
His name is ○○.
Thank you.”
大切なのは
「シンプルな英語」で「伝える」
もちろん中級以上のクラスでは、文法的に正しい英語も少しずつ学習していきますが、学校で英語のテストが始まる5年生より前に、まずは楽しく「英語を使ってみる」
もしあなたのお子さんが英語を習っているのであれば、ぜひ一緒に簡単な英語でやり取りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
「おとなしい子・ひっこみ思案な子でも、自信を持って英語が話せるようになる」ための子ども英会話教室「さぬキッズ英会話教室」
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