こんにちは 豊永博司です。
湿気と温度差で体調を崩しがちなこの時期。最近身をもって納得しているのが
「なるべく早い時間に布団に入った方が体調が良い」
ということ。
睡眠時間の長短よりも、早く寝たかどうかで翌朝の目覚め・体調が違うことを感じています。
できるだけベストな状態で教室に行けるように気を付けています(気を付けないとツライ年齢になってきました・笑)。
目次
子どもの「考える力」を育てる

当教室の生徒さんのお父さん、お母さんとお話ししていると、以下のようなお悩みをお聞きすることがあります。
- 子どもが言うことを聞かない
- いつも同じ注意をくり返している
- 結果、つい怒りを爆発させてしまう
- 成績が上がらない
- 今のままでは将来が不安
『わが子には少しでも良い人生を歩ませてあげたい』
『そのために親としてできる限りのことをしてあげたい』
お子さんを大切に思うからこそ、悩みも大きくなりますよね。なぜ多くの親御さんが上記のような悩みを抱えてしまうのでしょうか?
今回は、そういったお悩みを少しでも解決するために
「お子さんが自分で考える力を育てる」
お子さんが自分の頭で考えて行動し、自ら学ぶための方法を紹介させていただきます。
お子さんのために日夜奮闘されているお父さん、お母さんのご参考になれば幸いです。
悩みの原因は何か?

あなたのお子さんが
「親の言うことを何でもよく聞く」
「注意される前に何でも自分で片づけられる」
「成績も優秀で言うことなし」
であれば、きっと悩むこともありませんよね?(そんな子も別の意味で心配ですが・笑)
悩みがあるということは、そうなってしまった「原因」があるはず。
上記の悩みについて、ひとつひとつ原因を探ってみることにしましょう。
お子さんが「言うことを聞かない」のは、大人の言うことに「納得していない」から
「納得していない子どもは大人の思うようには行動しない」ので「同じ注意をくり返してしまう」
「同じ注意をくり返す」のに直らないので「怒りを爆発させてしまう」
「授業のスピードについていけず、きちんと理解できていない」のに「あきらめてしまう」ため「成績が上がらない」
お子さんが「自分で考えたり行動しようとせずにあきらめてしまう」ので「今のままでは将来が不安」に感じてしまう
では、どうしてそうなってしまうのでしょうか?
2つの理由

理由その1
「やらなければいけないこと」は何なのか?
どうすればいいのか?
を子どもに考えさせずに、私たち大人が指示してしまう
ことです。
どんなに小さくても、子どもには子どもなりの考えがありますから、大人が言ったことに納得できない時もあります。
大人が「○○しなさい」と言って、お子さんがその場では言うことを聞いたとしても、その子自身がほんとうに納得していなければ、その行動は身に付きませんし、また同じ注意をする羽目になります。
大切なのは
なぜそうしなければいけないのか?を自分で考えること。
そして
子ども自身が納得すること。
子どもが本当に納得したことは、二度と注意をしなくても良くなります。
理由その2
2つ目の理由は、私たち大人が
子どもに答えを教えてしまう
からです。
私たち大人は、子どものために全てのことをやってあげることはできません。
幼稚園、保育園に通うようになると、もう自分で解決しなくてはならない場面にぶつかることもあるでしょう。
それでも、小学校低学年くらいまでであれば、何とか一緒に解決してあげることもできます。
でも、いつまでもお子さんのそばで一緒に解決することは不可能
いつかは自分の力で道を切り拓いていかなければなりません。
しかし、今の子どもに多い
「答えを教わってばかりで育った子」
は、自分で問題を解決する力がありません。
問題を解決するために自分で考え、行動する力がなければ、将来の目標を達成することは難しいでしょう。
また自分で考え解決する力が弱ければ、成績を上げるため(勉強以外でも)頑張ること自体をあきらめてしまったり、解決方法を考えるのに時間がかかりすぎたり、ということが起こります。
ですから
- 子どもに考えさせることなく指示ばかりしてしまう
- すぐに答えを教えてしまう
ことは、子どもが本来持っている
「自分で考え」
「行動し」
「伸びていこう」
とする力をストップさせてしまう恐れがある、ということです。
いくら教えても伸びない生徒
元生徒さんで、色々な工夫をして何回も同じところを教えるのですが、どうしても覚えられない、次の週になると忘れてしまっている、という生徒さんがいました。
人間的にも周囲に気を遣うことができる、年下の子の面倒も見てあげられるような、明るくて優しい素直な生徒さん
授業で説明すれば理解できるし、その場では問題が解けるのです。
でも、どうしても学習内容が覚えられない・・・
どんな子でも、良い成績を取りたいと思わない子はいません。
どうにかしてその生徒さんの学習を進めてあげたい、と考え私が取った方法は
- 実現可能な短期目標を立てる(たとえば「次のテストで3点アップ」など)
- 自分の分かっていないところはどこなのか?を見つける
- 見つかった弱点を解消するために、何を使ってどのように勉強するかを考える
- それを計画表に書き込んでいく
- 実際にできたかどうかも書き込んでいく
というものでした。
言われたことは真面目にやる生徒さんでしたので、上記に取り組みうまくいきそうに思えました。
が、結果がついてきません。
もちろん生徒さんひとりひとり、結果が出るまでの時間には差があります。
私も真面目にコツコツと取り組んでいるその生徒さんを見ているので、もう少し!あと少しで結果が出るはず!と待ちましたが駄目でした。
どうして結果が出なかったのか?
それは、私自身が「どうにかして結果を出したい」ということだけに集中しすぎて、生徒さんに考えさせているようで
「目標は○○にしてみたら?」
「それよりも、こっちをやった方がいいと思うよ」
「ここの解き方こうだったよね」
本人に考えさせていない、アドバイスを超えて単なる指示になっていた、ということが原因、私のミスでした。
あれこれと試行錯誤を繰り返す中で、子どもたちは
「教えても覚えない・学ばない」
のではないか、と考えるようになりました。
でも
「指示をしない」で「答えを教えない」でどうやって子どもを伸ばすのか?
質問することで考えるようになる

それは、お子さんに
「質問する」
ことです。
大人でもそうですが「○○しなさい」と言われると、頭を使うことなく言われたとおりに動くだけですが、
「○○するには、どうしたらいい?」
と聞かれると、頭を使って考え始めますよね。
子どもたちが自分の頭で考え、時間がかかっても試行錯誤しながら答えにたどり着くことが大切
そうやって得た知識は本物です。
深く定着しますし、頭から消えることはありません。
もちろん、答えにたどり着くための材料や考え方のヒントは用意しますが、どの方法を使って、どうやって答えにたどり着くのかはひとりひとりにまかせます。
上で登場した生徒さんにも、その後は「質問」あるのみ
行動計画も少しだけバージョンアップしました↓
- 自分の最終到達目標を立て、そこから逆算して中期目標、実現可能な短期目標を立てる
- 自分の分かっていないところはどこなのか?を探して見つける
- 見つかった弱点を解消するために、何を使ってどのように勉強するかを考える
- それを計画表に書き込んでいく
- 実際にできたかどうかも書き込んでいく
- 行動結果を見て改善するところがあれば修正し、再度①からスタート
目標は「どうする?」「どうなりたい?」と聞いて、自分で考え立ててもらう。
「分かっていないところはどこかな?」
「どうすればいい?」
「どのくらいできた?」
「困っていることは、ない?」
「どうすれば計画したことが全部できるようになるかな?」
自分の弱点を探して、計画表に書き込むだけで1レッスン使ってしまうこともありましたが、とにかく自分で考えてもらうようにしました。
計画が上手く立てられなかったり、思うように学習が進められていない時でも、余計なことは言わずに
「何で困っているのかな?」
と聞くことで、お子さん自身が一度冷静になって考えることができます。
問題が何かを子ども自身が見つけたら
「じゃあ、どうなれば良いかな?」
「そのためには、どうすれば良い?」
と質問します。
小学生や中学生では、自分が何につまづいているのか?が、よく分からずに、質問してもすぐには答えが返ってこないこともあります。
そんな時、とても大切なことは
「待つこと」
です。
お子さんが自分で一生懸命に考えて「何が問題なのか?」を見つけようとしている時こそ「自分で考える力」が育つ時間だからです。
そしてお子さんから出た意見をいったん
「受け入れること」
そうすることで少しずつ、困っていることや、思っていることを素直に話してくれるようになります。
時には「?????」という意見が出てくることもありますが(笑)逆に「そんなしっかりしたことを考えられるんだ!」と驚かされることも、たくさんあります。
「親や先生から押し付けられた」のではなく、自分で考えることで子ども自身が問題と向き合うようになります。
また、どんな意見も受け止められる環境を整えてあげることで、ひとりひとりが独創的なアイデアや意見を出せるようになってきます。
目の前の失敗を恐れず目標に向かって進む力を

ひとりひとり違っていても、子どもたちはみんな良いところ、ユニークな個性を持っていて、それぞれが磨けば光る原石です。
でも周りの過剰な期待や、逆に必要以上の低評価を受け、学校や塾では点数で評価され、自分の良いところにさえ自信がなくなり、心の奥にしまい込んでしまった子
親や学校の先生、世の中に良い子だと見られればいいんでしょと割り切って、自分で考えたり、学ぶことをやめ、夢や目標を持てない子が増えてきていることは残念です。
そんな子どもたちに
「知らないことを聞くこと、間違えることは恥ずかしいことじゃない」
「間違えるから勉強しているんだよ。間違えないんだったら勉強しなくていいよね」
「知らないことや間違えたことを、そのままにしておく方が恥ずかしい」
と伝え続けます。
そして、子どもたちの心を開こう、知らないこと分からないことを探求する「学ぶ楽しさ」を感じてもらえるようにと、子どもたちの好奇心をノックしていると、心の奥にかくれていたものや、良いところ、ユニークな個性をひとりひとりが発揮し始めます。
励ますと伸びる子、責任を持たせると伸びる子、一人でコツコツと取り組める環境で伸びる子、自分の力よりちょっと上のクラスに入ると伸びる子、自分が一番!の環境で伸びる子、いろんな子がいます。
どんな時でも大事なことは、ひとりひとりが自分の能力を伸ばせる機会・環境を十分に与えられること。
その子の光るところ、長所を伸ばすことで「自信」が育ち、将来の目標や夢を描くようになります。
子どもたちは、自分の「行き先」が分からないから、学ぶ意味を持てず目標に向かって頑張れないだけだと思います。
そしてひとりひとりの現状を認め、受け入れ、そこから目標に向かってどう伸ばしていくのか?を考えることが出発点
現在の能力から少しずつでも伸ばす工夫をしてあげたいと考えています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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