
こんにちは!豊永博司です。
卒業式・入学式、進学、進級・・・
やらなければいけない事も多く、何かと忙しい時期。
でも子どもたちは、そんなことお構いなしですよね(笑)
宿題や片付けは後回しで、楽しく遊んでいたりします。
さぬキッズの教室でも、いつも子どもたちは好奇心いっぱい!
お母さんがお迎えに来ているのに、
- いきなり現れた虫に夢中で片付けが終わっていない子
- ひとの消しゴムで遊んでいる子(笑)
- 出席カードに、どのシールを貼るか悩み続けている子
私も思わず
早くしなさい!
と言ってしまい、反省することが良くあります(汗)
今回は
①日常的に「早くしなさい!」と言い続ける事の弊害
②「早くしなさい!」と言う回数を減らす方法
③「早くしなさい!」と言わなくても、お子さんが【自分で考えて動ける子】に育つためにできること
について書いていきます。
この記事を通して
- お子さんの「自分で考える力」を奪わないために
- お子さんとの楽しい時間が増える
- お子さんにガミガミ言う回数が減るかも?
などなど、日々お忙しいお母さんの力になることができれば、そしてヒントをお伝えできればと思います。
目次
子どもの「考える力」を育てる

結論から申し上げますと
○○○しなさい!
と言いすぎると、お子さんの「自分で考えて動ける力」が育ちにくくなることが多いです。
特に、なんでも「はい」「はい」と親の言うことを聞き、聞き分けのある扱いやすい良い子。
私たち大人にとってはラクかもしれませんが、誰かが指示をしないと動けないようでは、将来困ることになる可能性もありますよね。
逆に
うちの子は「○○しなさい!」って言っても口ごたえばっかりで、言うことを聞きません。
というお母さん。
おめでとうございます!
お子さんは自分のやりたいことがハッキリしていて、自己主張ができる子です。
その素晴らしい芽が摘み取られないようにと願います。
教室で多くの子どもたちを見てきて

私がそう考えるようになったのは、扱いやすくて言うことをよく聞く、いわゆる「良い子」が必ずしも後々伸びてはいない、という経験からです。
幼稚園・保育園から小学校低学年のあいだは
「せんせ~これどうしたらいいの?」
「せんせ~わかりませ~ん」
と言ってきてくれるのは可愛いものです。
が、これまでの生徒さんの中には、5,6年生から中学生、ひどい時には高校生になっても同じようなことを言っている子がいました(ここ10年くらいは特に増えていると感じます)。
それまで「○○○しなさい」と言われ、素直に動くことしかしていないので「今、自分が何をしなければいけないのか?」が考えられない。
考えられないから当然動くこともできない。
結局、何もできないまま時間が過ぎて結果が出せない、という悪循環に陥ってしまう子も見てきました。
そして、そんな子どもたちに共通しているのは
どうせやっても無駄やし・・・
私なんか無理無理
俺にできるわけないやん
自信がないから、あきらめが早いという特徴。
ではどうすれば、そうなってしまう事を避けられるでしょうか?
ご家庭でできること

まずは「早くしなさい!」と言いすぎないこと。
子どもたちは、大人のように「○時には出かけるから、それまでにあれとこれをして・・・」とは考えられません。
また「○時に出かけるから着替えなさいね」と言っても、子どもは大人の決めた時間通りには支度はできませんし、大体がそのつもりもありません(笑)。
ですから前もって余裕のある計画を立てて、お子さんが自分で支度ができるような時間配分を工夫することも必要です。
出かける時だけでなく
「もう宿題は終わったの?早くしなさい!」
「もうすぐご飯でしょ。早く片付けなさい!」
「学校に遅れるでしょ!早く着替えなさい!」
細かく指示を出し続けていると、子どもは自分で考える余裕がなくなります。
そしてその内、自分で考えることを止めてしまいます。
だって自分で考えなくても、お母さんが全部言ってくれるし、やってくれるから。
また要領のいい子は「お母さんがうるさいから、早くやっちゃおう」となり、誰かに言われないと動かない、困った子になりかねません。
教室で実際におこなったこと

ほんとうは素直で良いところをたくさん持っているのに、自分で考えて動けない、結果を出せない、だから自信がない、やる気が出ない生徒さんたち。
そんな子どもたちに対して、私が教室で行ったことは
課題を与えたら、ヒントは出しても指示は出さない
「分からないことは自分で調べなさい」と伝える
「せんせーこれは〇〇?」と聞いてきたら「あなたはどう思う?」と質問する
たまには、説明なしでプリントを渡して、何をやるのか?から考えてもらう(笑)相談OK
(もちろん学習事項が本当に分からなくて困っている時は教えますが、大体の場合たいして考えもせず、調べもせずに「先生わからん」と言ってくることが多いものです)
そして一度課題を与えたら、あとは
「待つ」
ことが大切です。
子どもたちは「え?なに??どうすんの???」と戸惑いつつも
- とりあえずやってみる
- あきらめる
- 周りを見ながら調子を合わせる
といったパターンに反応が分かれます。
この時
- 与えられた課題に対して「やってみよう!」と思える子は伸びます。
- あきらめたり言い訳を考えてやろうとしない子は、なかなか進歩できない可能性があります。
お子さんに、どちらのタイプになってほしいですか?
自分で伸びていける子
今の子どもたちは、学校で・ご家庭で・塾で、どこにいても【自分で考えたり動かなくても誰かが助けてくれる】ことが多く、またその状況に慣れてしまった子どもたちは、すぐに「どうしたらいいん?」と指示や答えを聞くことが当たり前になっています。
また教室で見ていても、ちょっとしたことでもお母さんが選択したり、答えを急かしてしまうことも案外多くあります。
私もかつてはそうだったのでよく分かるのですが、子どもの意見や答えを待つことよりも、答えを言ってしまった方が早い、その方が大人にとってはラクだからです。
などと偉そうに書いていますが、私自身もまだまだ出来ていない部分も多く、反省と改善の日々です(汗)
でも、カリキュラムを先へ先へと進めることよりも、子どもたちが自分で考えるように課題を与え、少しずつ少しずつ自分で分からないことは調べ、与えられた問題を解こうと協力するようになっていく中で、子どもたちの
時間がかかっても「自分の力」で解決しようとしている時の素晴らしい集中力
自分たちの力でやり遂げたときの良い顔
を見ていて、手を出さない、口を出さないことの難しさを感じるとともに、子どもたちが失敗しても、つまづいても自分の力で立ち上がろうとするのを私が邪魔してはいけない、と考えるようになりました。
また、そんな中からいわゆる学習塾に行かなくても成績を上げ、志望校に合格する生徒も出てきて
たとえ授業が多少遅れても、自分で考えて行動できるようになった子は、自分で勉強できる・伸びていける
と確信するようになりました。
3つの大切なこと

話がそれましたが(スミマセン)お子さんの「考える力」を奪わないために大切なこと3つ
1)「早く○○○しなさい!」と言いすぎない
2)余裕をもって行動できるように時間配分を
3)手出しをせずに見守り、お子さんが頑張って解決するのを【待ってあげる】
お母さんも、お子さんに「自分で考えて動ける子になってほしい」とお思いになりませんか?
そのためには、お子さんが
- 自分で考える
- 失敗しても自分でやってみる
- できる範囲でかまわないので何かを【任せてみる】
といったことを、ほんの少しご家庭でも気にして頂ければと思います。
お子さんにとって成功体験はもちろん大切ですが、失敗から学べることもたくさんあります。
そして失敗することを恐れて行動できないことよりも、失敗してもあきらめずに立ち上れる力が必要だと思いませんか?
何でもかんでも「時短」が良いとされる現代。
ついつい急いで「子どもたちのために、あれもこれもやらなくては!」と考えてしまいがちです。
でも、お母さんの膝に甘えてきてくれる時間は、あっという間に過ぎてしまいます。
子どもたちはそれぞれが素晴らしいものを持っています。
また、大人が「そんなつまらないことに興味を持って!」と思う中に、将来大きく育つ種や才能が隠れていたり、見つかることもあります。
ぜひ、その良いところ、あなたのお子さんならではの「キラッ」と光るところを見つけてあげてください。
お子さんにとってお母さんは1人、そして世界一の存在です。
教室でたくさんほめられると子どもたちは嬉しい。
でも、お母さんの「頑張ったね〜!」「スゴイね〜!」のひと言の効果には絶対にかないません。
お母さんのひと言は、子どもたちのやる気を引き出す魔法の言葉です。
忙しい日々の中で、ほんの少し余裕をもってお子さんと向き合うことで、これまで気が付かなかったお子さんの素敵な長所がたくさん見えてくることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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