
こんにちは。豊永博司です。
最近は「教えない塾」や「教えない授業」が話題になっていますね。
今回は、さぬキッズの教室でも取り組んでいる
「教えない」で伸ばす方法と効果
についてお伝えしたいと思います。
お子さんの学力について、日々心配されているお母さんに
- 学習の効率をあげるために
- 効果的に学習が身につく
ご家庭でも取り組んでもらえる方法を紹介します。
ご参考になれば幸いです。
目次
教えても覚えていない

子ども英語を教えるようになって、○○年(笑)
私自身、教室での教え方が昔と比べて大きく変わりました。
以前は、とにかく1回のレッスンで「しっかり教えて覚えさせないと!」と頑張る毎日。
でも先生の頑張りに反して、生徒たちは英語を覚えない、言えない、使えない、、、、
世の中の大人がよく言う
「あれだけ教えたのに、どうして覚えてないの?!」
「これで何回め?!」等々…..
口には出しませんでしたが、内心
「何で????? どうして?????」が渦巻く毎日
- 教えたから、分かっているはず
- 何回もやったから、覚えているはず
という思い込みが捨てられずにいました。
教えても覚えていないのは、あたりまえ?
教室で子どもたちとレッスンする中で
「子どもたちに自分で考えさせないと、頭には入らない?」
と気が付きはじめたのは、自分で教室を開き、ひとりひとりの生徒とじっくり向き合うようになってから。
たとえば、中学生でもきちんと覚えられていない生徒が多い『人称代名詞』

表を覚えて「 I my me mine・・・」と言える子は、まだ「マシ」。
実際には、中学1年で↑の表が暗唱できない子の方が多いです。
そして、たとえ暗唱できたとしても、意味がちゃんと分かって使いこなせる子は「ほんのひと握り」
英語の成績が「5」の生徒くらいです。
時間がかかっても自分で考えること

こちらは小学生で英検合格を目標に頑張っているクラス。
英会話のレッスンで「 I my me your he his she her we our 」など使ってはいるものの、英検の問題を解くためには一度整理して理解することが大切です。
人称代名詞のカードならべを、ゲーム感覚で楽しく導入
2,3回のレッスンで、ほぼ並べられるようになりました。

もちろん間違えることもありますが、教室では
「Enjoy making mistakes(間違いを楽しもう)!」
がモットー
間違えても叱られることはありませんが、正解は教えてもらえません。
どこが違うのか自分で考えたり、生徒同士で協力して調べたり、教えあって修正することを求められます。
確かに先生がサッと教えてしまった方が楽で早い。
でも子どもたちの頭には入っていないのです。
そして、後からもう一度教え直したり、間違って覚えてしまっていることを修正する方が、もっと時間がかかります。

生徒さんには
自分で調べてもらいます
「教える」が、もっとも効率が悪い

学習したことの定着率を示しているのが上の図です。
学習の定着率が高いのは、ピラミッドの下の方にある
【積極的な学習】
- グループで話し合う
- 体験する
- 人に教える
といった学習方法
学習の定着がもっとも悪いのが
『講義』
いわゆる普通に行われている『一斉授業』のことです。
大事な3つのポイント

そこで、
『どうせ勉強するのなら、効率よく』
さぬキッズの教室でも実証済み!
ご家庭でも取り組みやすい方法を紹介させていただきます。
1.自分(達)で考える

分からないことがあれば、インターネットで調べたり、友だちにオンラインでたずねると、すぐに解決できる便利な現代ですが、大切なのは『脳みそを働かせる』こと。
今の子どもたちは、すぐに結果や答えを知りたがり、手っ取り早くショートカットする方法を手に入れようとします。
でも『思考』のない学習は、その場限りで自分の身につくことは少ないです。
大切なのは自分の頭を使って考えたり、友だちと相談して解答にたどり着くまでの【過程】
その中で試行錯誤することで『思考力』が育ちます。
私たち大人からすれば、サッと教える方がラクなのですが、ここは「グッ!」とガマンの努力をお願いします(笑)
2.わからないことは調べる・体験する

どうしても分からない時に登場するのが「辞書」「教科書」です。
辞書で調べるのも、最初は遅いので見ていてイライラするかもしれません。
でもここで「どれどれ、これはね・・・」とやってしまうと、分からない時はお母さんや先生が教えてくれる、助けてくれる、という考えを持たせることになります。
【自分の学習に責任を持たせる】
小学生以降は大事なことです。
与えられた宿題や問題は、お子さん自身のもの。
難しいから、と手助けしていては力はつかない。
そう思いませんか?
理科や社会科などの、辞書や教科書で調べるだけでは理解が難しい問題は、やはり体験することが大切。
出来る範囲でかまいませんので、色々な経験をさせてあげることは、お子さんの将来のためにも役立つと思います。
3.説明してもらう

考えたり、調べたり、体験して「分かった!」経験は、子どもたちの目を輝かせます。
ここまででも十分なのですが、勉強においてはもう1ステップ
お子さんに
『分かったことを説明してもらう』
ことで、学んだことの深い定着が図れます。
説明できるということは、本当に自分が理解していないとできませんよね?
人に説明する・教えるためには、自分が分かったことを整理して、分かりやすくまとめる必要があります。
この経験が知識の定着と、将来のプレゼンテーション能力をも育てると考えます。
子どもたちの未来のために

まずは
- 自分で考える
- 分からないことは調べる
- 説明してもらう
この3つ
できることからでかまいませんので、少しずつ取り組まれてみませんか?
もちろん私も、まだまだ挑戦中!
「あ~また、よけいな説明してしもうたー!」
「いらんおせっかいやった~!」
「もうちょっと時間かけて考えさせてあげれば良かった~!」
と反省の毎日です(^^;)
でも、こちらが必死になって教えていた時よりも、はるかに早く教室の子どもたちは 伸びてくれていると感じます。
自分で、必要であれば協力して考え、調べる=問題を解決する力
これからの子どもたちに身につけて欲しい力です。
お子さんの将来のために、お母さんもほんのちょっとだけ
「教える」ことをやめてみませんか?
追伸
自分が「これを教えよう」と思ったことを教えるのは大人にとっては(特に私を含め「先生」と呼ばれる人たちにとっては)簡単なことです。
が、生徒さんひとりひとり理解するまでの時間も違えば、「わかった!」となるポイントや方法も違います。
どんな言葉がけをすれば、その子にとって良いのか?
理解させるために、気が付いてもらうために、どんな仕掛けをレッスンの中に散りばめておくのか?
先生も毎日、脳みそに大汗をかいています。
(お母さん方の方がお子さんのことを理解されているので、きっと上手なヒントを出せるはず(^^♪です)
高松さぬキッズ英会話教室ではお子さんの「自分で考える力」を育てる指導を心がけています。
また、本当にお母さまにご納得頂くこと、お子さんが「教室に行きたい!」という気持ちになることが一番大切大切だと考えていますので、お問い合わせや体験レッスンにお越し頂いた際の勧誘はいっさい行っておりません。安心してお気軽にお申込み・お問い合わせください。
「おとなしい子・ひっこみ思案な子でも、自信を持って英語が話せるようになる」ための子ども英会話教室「さぬキッズ英会話教室」
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